パート5は高知駅の周辺を二日間で歩いてきた

2016年9月30日と10月1日、今回は前回終了した第29番国分寺からスタートして高知駅を中心にする札所をめぐることにした。

 

パート1と同じ方法で、東京から高知龍馬空港まで飛行機で行き、はりまや橋付近のホテルに泊まるツアーを探すと、飛行機代+ホテル2泊(朝食付き)で2万数千円というものがあったので予約した。空港から近くて札所が密集している地域はこの方法が使えて便利だ。

 

高知龍馬空港から第29番国分寺まではタクシーで15分ちょっとで料金は2100円ぐらいだった。小学生が写生をしている国分寺で二度目の納経を済ませ、第30番善楽寺に向けて出発した。

善楽寺までは7kmほどでのどかな道を歩く、途中の側溝に赤い実のような卵がついているので、何かなと思って調べると、これは「ジャンボタニシの卵」だった。あちこちで見かけたので、外来種があまり増えるとまずいことになるのかもね。

 

善楽寺から第31番竹林寺までは街中の道で、有名な「沢田マンション」の近くを通り、広い国道横の歩道を歩き、お腹が空いたので「市場レストラン西村商店」で酢豚定食(1380円)を食べる。これは野菜が多く大満足でした。メニューは実に豊富で肉も魚もあっておすすめです。

 

竹林寺は小高い場所の上にあり(国道のトンネルの上ってこと)、iPhoneアプリの「巡礼GO」やGoogleマップはものすごく遠回りな道を表示したが、これはないよなってことで遍路地図を見て細い山道を歩いた。竹林寺へは標高で約100mほど上らなければならない。

天気は曇り時々小雨で、竹林寺から第32番の禅師福寺へと歩くが、初日は荷物をいっぱい担いでいるのでちょっと疲れる。石土池のほとりからグルッとまわって禅師福寺へもちょっと上りがあって、16時半をちょっと過ぎていたが「お疲れさま」の看板が出て到着した。

 

この日の札所めぐりはここで終了、はりまや橋付近のホテルへと向かうことになるが、禅師福寺の下にあるバス停に行って時刻表を見ると約1時間半ほど待たないとバスが来ない。「どうしようか」と考えて、もっとバスがやって来そうな場所まで歩くことにした。明日も同じ場所に戻ってくるので少しでも歩いておいた方が良いしと考えて、「高知医療センター」まで行ってみることにした。

 

この判断は正解で、1時間ほど歩いて高知医療センターのバス停に着いたらちょうどバスが来たので、サッと乗ってはりまや橋へと向かった。はりまや橋では逆方向のバス運行表を調べて明朝にそなえた。

 

ホテルに着き、夜は高知名物「ひろめ市場」に行って食事をした。野宿も楽しいけど、こういうことが出来ないし、風呂にも入れない。いちいち戻らなくちゃいけないが、どっちもどっちって感じだ。

10月1日は、はりまや橋のバス停から昨日歩き終えた場所までバスに乗り、第33番雪渓寺を目指す。この日はピーカン、10月とは思えないほどの暑さで腕と顔に日焼け止めを塗った。

 

最初は浦戸大橋を歩いて渡るつもりだったが、このコースはあまりの遠回りだしフェリーの時間がピッタリだったので種崎渡船場まで5分ほど歩いて、10時10分出発の3分前に着いて無料のフェリーに乗った。橋を架けるよりフェリーの方が安上がりってことで、地元の人にとっては橋の代わりのフェリーなのだろう。このフェリーは一時間に1本で、雪渓寺側へは毎時10分に出るようだ。

 

フェリーを降りると雪渓寺まではすぐだった。雪渓寺での納経を済ませて第34番種間寺へと向かうがとにかく暑い日だったので、種間寺までが意外に長く感じられた。

 

種間寺での納経を済ませたところでお腹が空いたので売店の女の人に「このあたりに食事ができるお店はありますか?」と聞いたら、「清瀧寺に向かうのなら10分ぐらい歩いたところに、食事ができるお店がある」と教えてもらい、歩き始める。

 

そのお店「はるの茶屋」で、ピーマンの肉詰め定食(1000円)を食べてコーヒーを飲む。今回は昼食に恵まれたなと思いつつ、今回最後の札所第35番清瀧寺へと向かう。とにかく暑いので、ペースを落として、その代わり休息を少なくして歩くことにする。この方が結果は早く着くのが不思議だ。

清瀧寺へは約10kmほどかな。仁淀川を渡り、土佐市内の裏道を通り高知自動車道をくぐると高い場所に清滝寺が見える。札所に着くには標高で100mぐらいは上るのが当たり前になってきた。清滝寺の手前に生姜畑があったので「おー、これが高知県の生姜だ」と思って写真を撮った。

 

清瀧寺で納経を済ませ、ホテルに戻るためのバス停を探し、土佐市役所前まで約3kmほどを歩いて今回の区切り打ちを終えることにした。

 

土佐市役所前からはりまや橋へのバスも15分ほど待つとやってきて、今回はバスやフェリーに乗る運がとても良かった。今回の御利益はこの「乗り物運」で全部使い切ったかも知れない。

10月2日は帰りの飛行機まで時間があったので、高知の朝市を楽しみ、それから高知駅に行って「MY遊バス」(1000円)のチケットを買って、竹林寺経由で桂浜に行った。当たり前だけど、バスだとアッと言う間に着いちゃう。

 

バスは徒歩で渡らなかった浦戸大橋を通って桂浜に行った。この橋を渡って雪渓寺に行ってたら、今回は清瀧寺までたどり着かなかったかも知れない。桂浜で写真を撮って荷物を預かってもらってるホテルへのバスに乗った。このバスの中から見えた突端が多分「足摺岬」だと思う。今度はあそこまで歩くのかと思い楽しみが増加した。パート6が待ち遠しい。

次は、何とか第39番延光寺までの200km強を歩ければと考えているのだが、さて、どうなることでしょう。長いからその分いっぱい歩けていっぱい楽しめますね。